Profile

木村 美和子

神奈川県相模原市で生まれる。
休日には子煩悩だが仕事一辺倒の父と、身体が弱い妹に付っきりの母。年の離れた弟。「お姉ちゃんだから…」という言葉を常に浴びながら育った。
両親は、妹には健康な身体を、私には充分な教育をと育んでくれていたようだ。
常に、一歩先を提示され、それに取り組みながら日々を過ごしていた。

動画再生

仕事を得るまで

学生時代は当たり前のようにアルバイトを始めたが、最終のアルバイトが「丸の内にある大手企業の経理部 で 雑務をする」というものだった。
周りの社員さんから、経理の 初歩的なこと伝票を起こす、精算をする、予算を分ける等を教わりながら 、デスクに向かっていると「得た知識 を 実践で使う 」を体感できやりがいを感じるようになった。
就職は経理担当職を志望し、働きながら簿記の資格取得に励んだ。

結婚、子育て中は専業主婦として社会とは離れて過ごしたが、子育てが一段落した時に経理担当職として復職した。

動機

再就職した地元中小企業は、経理 だけではなく「本部」として、人事総務、営業など幅広く担当することになった。
そこで、自然に若年社員の悩み相談を受ける機会が増え、自分の経験だけで経験だけでアドバイスするのは危険だ、と思い、本格的な「相談業務相談業務」について学び始め、キャリアコンサルタント資格を取得した。

キャリアコンサルタントCCになって1年目、初めて高校生対象のキャリア講座に登壇した時、小学生の頃の憧れの職業が、「学校の先生」だったこと。一人一人に向き合い優しく、熱い言葉をかけてくれる先生のようになりたい!と思ったことなどが、想い出された。 現実の陰に回っていたあこがれが蘇った気がした。

先輩CC達がカウンセリング終了後に、その成果を高らかに伝えあっている様子を見ながら、私はカウンセリングが終わると

  • もっとこういう表現をした方が分かりやすかったのではないか?
  • 相談者さんは違うことも言いたかったのではないか?

と反省点ばかり思いつき 、自分の力に自信が持てずスキルアップセミナーの受講に追われる日々を過ごしていた。
せっかくCCになったが、私のスタートは周りのCCと比べると10年分遅かった。この年数の差は、どんなに学んでも追いつける気がしない。

ある日参加したセミナーの先生が「あなたは何も問題が無いように見えるけど、何を求めてセミナーを受けているの?」と声をかけて下さった。

私は、自分のコンプレックスについて、その先生に訴えていた。

「先輩CCは、相談者と向き合って座ると相談者の気持ちが伝わってくる、と言います。私は前に座っても気持ちが伝わってくるようなことが無いんです。どんな練習をすれば相談者の気持ちが伝わってくるのですか?」

すると先生は「あぁ、あなたはそう思いながら一生懸命相談者の話を聴いて、相談者の表情を観察しているから面談が安定しているのね。それが良いのよ」と言ってくださった。

目の前の霧がさぁ~と晴れたような爽快感と嬉しさでいっぱいになった。

自分のやり方で良いんだ と思えるようになった私は 、 高校生~大学生~一般社会人へとCCとしての仕事の領域 、対象者を広げていった。